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製本技術の紹介
上製本の角丸製本
上製本の表紙の角を丸く加工する技術です。
絵本に使用することで、小さなお子様が本の角でケガをするリスクを
軽減することができます。現在は『はじめての世界名作えほんシリーズ』(ポプラ社刊)にて
皆様にご愛用頂いております。
また手帳やノートなどにもご利用頂くことが可能です。
三方金付け加工の対応
本の天部分や小口に箔にて色を付けることが可能な技術です。
15世紀中ごろより装飾として本の高級感を出す目的と埃や日焼け防止として発展してきました。
聖書を多く手掛けてきた星共社さんの技術を継承しております。
デザインにこだわりを持つ企画などに多くご利用頂いております。
FSC認証紙を用いた製本への対応
紙を多く取り扱う企業の責任として森林保全は重要と考えており、
限られた森林資源を有効活用するために弊社はFSC-CoC認証を取得いたしました。
さらに弊社が積極的に取り組んでおります、上製本のPURに対応させる為に必要な製本部材を新たに開発し、
FSC対応書籍の上製PUR製本に日本で初めて成功いたしました。
上製本のPURへの取り組み
上製本のPURを2014年の夏より導入しました。
児童書などの、本文用紙が厚く何度も繰り返し開閉される本はどうしても強度が要求されます。
今までは糸綴りで製本されていましたが、PURで背固めをすることで低コストで代用が可能となりました。 色褪せない大切な記念誌・贈呈本などにも最適です。
2024年6月現在、弊社上製本のPUR製本の総部数は1300万部を突破し尚も増加する傾向にあります。
PUR製本の高いパフォーマンスを認めていただけるようになったためと考えております。
お客様のニーズに幅広くお応えできる製本会社を目指し、業務に邁進してまいります。
並製本のPUR
弊社での並製本のPURは2012年から導入されました。
EVA・PURの両方を製本可能なバインダーをインライン化し、2024年6月現在、並製の製本部数は2500万部超となっています。
主にコート系の図鑑や医学書など開きを必要とされる書籍によく採用されています。
PURの接着強度の進化・多様化により、柔らかく開きの良い本や、より開きにコシを持たせる本などにも幅広く対応出来ます。
また、製本を開始する際に接着部分をスコープで検査してから作業を進めることで、お客様により良い本をお届けできるように努力を重ねています。
メインオペレーターの一人である高本マネージャーは2014年度の第8回板橋青年優秀技能者・技術者表彰事業においてFINE WORKERに選出されました。
手帳及びダイアリー製本への対応
2021年度より開きの良さと堅牢性を兼ね備えた手帳及びダイアリーの生産を本稼働することとなりました。
製本工程のワンサイクルを内製化することで計画的な生産が可能になりました。
また、本の背のコーティング方法を見直すことで、より開き心地が良くなるように改良致しました。
更に、手帳及びダイアリーでは剥き出しになってしまうスピンを保護する為に
シールにて包み込むことを可能にするインライン機を日本で初めて開発することに成功しました。
これからも文具系のユーザー様にもご満足頂ける製造方法の開発に取り組んで参ります。
新しい技術 ”スピンあーる”
弊社は新しい製本技術の開発にも取り組んでいます。
通常並製本は天アンカットのみでしかスピンをつけることが出来ませんでしたが、
スピンをもぐりこませる特殊な加工を行うことによって三方を断裁し、よりデザイン性の高い本作りが可能となります。
この工程によって並製本に簡易にスピンを取り付ける方法を開発し、特許として取得しております。
【特許番号】 特許第4346671号
【特許公開番号】 P2009-279800A